人間たちが堕落し、嘘と暴力に染まっていくにしたがい、共に地上で暮らしていた神々は愛想をつかして天界へ帰ってしまいました。そんな中で、正義の女神アストレイア(Astraea)だけは、人間に正義を説いていました。しかし、親子兄弟・国同士で殺し合い、欲望が深まる一方の人間をついに見限り、天界へと引き揚げていきました。このアストレイアの持つ、人間の罪の重さを量る天秤が元になったと伝えられています。