4年生が個人、グループで卒業研究成果を発表する恒例行事。
情報ネットワーク学科卒業研究発表会とは、
情報ネットワーク学科では、毎年3月に卒業研究発表会を実施しています。発表者は原則、正装?で、単独の場合は、10分+質疑5分、グループの場合は、15分+10分質疑でほぼ1日かけて行います。令和4年度は、3/3(金)の9:30~17:30において、先生や3年生の学生も参加し、4年生19人が発表を行いました。今回も面白いアイディアが出され、たっぷりの緊張感と、ちょっぴりの笑いもあり、充実した内容でした。発表されたテーマは、次のとおりでした。
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 ■令和4年度卒業研究(卒業論文)テーマ一覧 
・疾患オルガノイドの作製と応用 
・音楽鑑賞への意識に関する研究 
・人工知能を用いた人検出及び状態検知 
・陸上競技大会におけるAIを用いたコンディショニングの最適化 
・九州情報大学学生を対象とした遠隔授業に関する意識調査とデータ分析  
・加工データを使用した商品分析 
・プリンターを用いた再生医療用材料の鋳型作製 
・PYGAMEを用いた簡易ゲーム作成 に関する研究 
・機械学習を用いたロボットの障害物回避行動 
・Pygame を用いた簡易ゲームの作成と評価 
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・近年のロボット研究に関する系統的調査 
・太宰府駅周辺における飲食店観光アプリの開発業務効率化アプリケーション 
・PCC-Toolsの開発・運用とその効果について 
・非接触体温計によるドアロック解錠システムの制作 
・ジェスチャーと音声によるMPプレーヤーの操作について 
・Yolov5を用いた顔認識システムの開発 
・ネパールと日本の橋渡し 
・すぎやまこういち氏の作る曲に魅せられて 
・ソーシャルメディアにおけるコミュニケーションの諸相 
・ゲーセンはなぜ残り続けているのか ~ゲームセンターの変遷から考察する~ 
・ゲームの歴史と「娯楽」の変容 ~家庭用デジタルゲームの登場とその展開を中心に~ | 
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 在学生の証言  
情報ネットワーク学科4年生 
田村 駿弥さん 
  
–太宰府の観光産業に役に立つようなテーマですね。なぜこのテーマにしたんですか? 
 卒業研究のテーマは「太宰府駅周辺の飲食店観光アプリの開発」です。これは2択の質問を答えていくとお勧めの飲食店を表示してくれるアプリで、javaを用いて開発しています。 
 なぜこのテーマにしたかと言うと地元の太宰府に貢献したいという気持ちからです。そこで、観光地でもある太宰府天満宮や最寄り駅の太宰府駅周辺には多種多様な飲食店があることに気づき、飲食店観光アプリを開発しようと思いました。 
 
 
 
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–開発するにあたり大変だったことは? 
 大変だったことは開発言語です。大学の講義では主にpythonを扱っていましたが、この研究ではjavaを使っており、私自身javaは少し触れた程度であったため1から学ぶ必要があり自身の言語への理解との戦いであったためそこに苦労しました。 
 
 
 田村さんが作成した太宰府の飲食店観光アプリ 
 
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–最後にゼミの感想を一言お願いします。 
 私は3年の時に短大から九州情報大学に編入してきたのですが、途中からゼミに加わり不安だった私に荒平先生は真摯に対応してくださいました。また研究についても様々なサポートをしてくださる学生に寄り添う素晴らしいゼミでした。 
 
 
 荒平先生の研究室で 
*田村さんは、エンジニアとして就職が内定しています。 
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 在学生の証言  
情報ネットワーク学科4年生 
花田 瑞樹さん 
  
–花田さんには、ぴったりのテーマですね。まずは簡単に説明をお願いします。 
 私の卒業研究のテーマは「業務効率化アプリケーションPCC-Toolsの開発・運用とその効果について」です。本学には教職員、学生のパソコントラブルに対応するために「PCクリニック」という学生組織があり、私自身も所属しているのですが、そのPCクリニックで使用するアプリケーションを開発しました。PCクリニックでは、日頃からの業務記録として「カルテ」というものを記入するのですが、そのカルテは「紙」で運用されています。紙だと後から検索することや保管場所の確保、紙の劣化等の様々な問題が発生します。そういった問題を解決するために開発を行ったアプリケーションが「PCC-Tools」です。 
 
 
 
 当日の発表資料より 
–開発するにあたり大変だったことは? 
 大変だったことは、どのようにして使いやすいアプリケーションを作成するかを考えることです。業務アプリケーションとして毎日使用することを想定しなければいけないので、誰でも使いやすくて効率的に作業が行える仕組みにする必要があると考えました。大学での講義等でプログラムの作り方は学んでいましたが、そういった実際に誰かが使用するアプリケーションを作成するのは初めてだったので、ユーザインタフェースの設計で苦労しました。アプリケーションが完成してからも、実際にPCクリニックのメンバーに使ってもらって、フィードバックをお願いし、より使いやすくなるように改善しました。 
 
 
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 PCCのメンバーとして1年生のパソコン設定の補助をしている花田さん
–ゼミの感想をお願いします。 
 私は合田和正先生のゼミに所属し、基本情報技術者試験等の情報系の資格取得に向けての勉強や、プレゼンテーションの練習を行ってきました。今回の研究についても、プログラムや論文に関して先生から様々な助言を頂きました。また、先生は話の引き出しがとても多く、お話を聞かせていただくのが楽しいです。 
 
 
  花田さんは、在学中に基本情報技術者の資格を取得するとともに、資格取得を促進するために本学が実施している「ITパスポート・簿記検定コンテスト」でも優勝し、表彰されました。 
–アプリコンテストで賞をもらったと聞いたのですが、どういうコンテストですか? 
 「チャレキャラ」と言って九州の大学生のための育成型アプリコンテストです。約1年を通してメンターの方々の助言のもとプログラムを作成し、12月に開催されるコンテストでその成果を発表します。 
 
 
  チャレキャラ2022年度参加者による記念撮影(最前列左から2番目が花田さん) スポンサーの「株式会社 学びと成長しくみデザイン研究所」様から「学び研growth賞」を受賞
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–おめでとうございます。どういうアプリを作成したのですか? 
 作成したアプリは卒業研究と同じく、PCC-Toolsです。チャレキャラを通して開発してコンテストで発表したプログラムを卒業研究としても発表しました。 
 
 
 「PCC-TOOLS」のユーザーインターフェイス 
–後輩へコンテストへの参加を促すようなアドバイスをお願いします。 
 3年生のときチャレキャラに参加した時点では、まだプログラミング初心者で、右も左も分からない様な状態でした。結果的にコンテストで受賞することはできませんでしたが、メンターの方々に的確な助言をしていただいて成長することができました。チャレキャラはそういった初心者でも成長できる場だと考えているので、プログラミングに興味のある方は是非参加してほしいと感じます。 
 
 
 PCクリニックのメンバーでもあり、一緒にチャレキャラに参加した川島聖斗さん(左)とPCクリニックで 
*右は、本学の卒業生でもあり、PCクリニックを管理している江崎情報処理室員 
  
 花田さんは、4年間PCクリニックで活動してくれましたが、パソコントラブル等の対応のみならず、新型コロナウイルス感染症の影響で遠隔方式での授業を実施する際の支援などもやってくれました。 合田先生とゼミ室で 
*花田さんは、エンジニアとして就職が内定しています。 
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