1)情報教育環境の充実
高度情報化社会に対応できるように、全学生にノートパソコンの所有を義務づけ、基礎から応用に至る情報教育を行っています。マイクロソフト社と結んでいるスクールアグリメント契約により、全学生が常に主要なソフトウェアを利用でき、各教室にはLAN(有線、無線)、プロジェクター等の情報関連設備を設置しています。
2)IT人材の育成のための系統的な教育課程
IT人材育成を目的に、次のような方向性を示して実施している。
組織的・系統的な初年次教育
初年次教育科目の「科目設定の理由」を明示するなど、各科目の目的を明示し、他の科目との有機的結合を示している。「プレゼミ」(1年次)、「基礎ゼミ・基礎演習」(2年次)、「専門ゼミ・演習」(3・4年次)など上位学年の少人数教育との系統性の提示にも言及している。
今後不足が予想されるIT分野へ対応した専門教育
「情報セキュリティ」(3・4年次必修)、「ネットワークアプリケーション構築」(3・4年次)、「モバイルネットワーク」(3・4年次)、「計測・制御論」(3・4年次)など今後不足が予想されるIT分野へ対応できる科目を配置しています。
少人数教育の有効活用
学生一人一人に行きわたる指導体制と学生相互の繋がりを大切にした学習コミュニティの構築を理念として提示しています。
集団指導体制
教員集団として一人一人の学生を「見る」ことにより組織的・複眼的な共同指導体制を確立し、学生の個性を伸ばす。指導に当たる教員の不断のコミュニケーションのための検討部会の設置と定期開催によって、学生一人一人の実態把握の共有化と組織的な指導のための共通意識を共有した教員集団の構築を目指しています。
外国人留学生への取り組みの具体案の提示
外国人留学生に特化した取り組みの充実と日本人学生との交流のなかで相互に育つ学修環境を構築しています。
3)クラス担任制
1年次のクラス担任教員、2・3・4年次のゼミ・演習担当教員は、単に教育課程上の教育にとどまらず、生活指導や進路指導も担っている。特に初年次教育において、大学生活への適応を促し、学習意欲を培う点で効果的な教育方法となっています。
4)キャリア教育
2年次に、社会人になるための基礎的素養を身につけ、就職試験に必要な基礎学力を確認・強化するための科目「キャリアデザイン入門Ⅰ」(前期、必修)・「キャリアデザイン入門Ⅱ」(後期、選択)を開設しています。3年次では、経営者の講演を聞いてそれを元に学生同士でディスカッションを行うというまさにアクティブラーニングを主体とする科目「キャリアデザインⅠ」(前期、選択)、履歴書やエントリーシートの作成の仕方及び面接の受け方など就職活動のノウハウを学ぶ「キャリアデザインⅡ」(後期、選択)を開設しています。また、キャリア教育を充実させ、社会が求める職業人を養成することと地元の優良な企業への就職を促進するため、「福岡県中小企業家同友会」と包括連携協定を締結し、地元の中小企業との連携を推進しています。
5)積極的な資格支援
就職活動が有利になるように、基本情報技術者、ITパスポート、簿記検定、販売士検定、FP検定等資格取得のための特別対策講座を実施し、資格取得を強化しています。授業科目のナンバリングにより、資格取得科目を明確にして、学生が目標を定めやすくしています。