私たち学生も講師!! ~伝えたい!学ぶこと、知ることの喜びを~

私たち学生も講師!! ~伝えたい!学ぶこと、知ることの喜びを~

『学ぶ立場』から、『教える立場』へ。

「公開講座」で、講師やサポーター(受講者支援)を経験することにより芽生える責任感と自信!!

卒業生の証言
2012年卒業
指原 惑華さん
(株) リンクアカデミー アビバ小倉校勤務

-わたしの原点は公開講座!
私は現在、パソコンスクール・アビバでインストラクターをしています。今年で4年目になります。パソコンを教えるという仕事を選んだきっかけは、やはり大学時代に公開講座でパソコンを教える講師役を何度かやらせてもらったことですね。
情報大のパソコン講座は学生が講師とサポーターを務めます。私たち学生が教える内容を吟味し、テキスト作成や補助教材の準備をします。それって、結構大変だったのです。でも、その経験が今の仕事にとっても少なからず役立っていると感じます。(今の仕事から見ると、当時作った教材は恥ずかしいモノなのですが…。)
公開講座で“教える”場面でも、はじめはガチガチで、一般の人たち、しかも随分と目上の方々に、わかりやすくレクチャーしなければならないということで、かなり緊張したのを覚えています。しかし、現在こうしてアビバで人に教える仕事をしているのですから、不思議なモノです。

写真:左が4年生当時の指原さん。当時一緒に公開講座の講師をしていた友人

-大学での経験が生きている!
アビバでは、主にWordやExcelなどの日常使うOffice製品に関して教えていますが、その他PhotoshopやIllustratorなどの様々な趣味や用途に対応できる準備をする必要があります。教室では受講される生徒さんの一人ひとりのレベルとニーズにあわせて教えていかなくてはなりません。公開講座で受講生一人ひとりに対応した講座づくりをしていたことが、やはり“原点”だったような気がします。教えるまえに私自身が、事前に十分な勉強して準備するという“姿勢”は公開講座で学んだことの一つです。
そして、生徒さんが、スキルを身につけ就職や仕事に役立っていることを聴くと、なによりもうれしいですね。私のことを頼っていろいろと質問をしてくださるのもうれしい。生徒さん一人ひとりにインストラクターとしての私が役に立っているのを実感したとき、今の仕事の“やりがい”を感じます。

写真:公開講座「はじめてのワード」で講師として!

-チャレンジしつづけることの喜び
就職してから、インストラクターとしてのキャリアアップのために、さまざまな資格にもチャレンジしてきました。「マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)マスター」、「サーティファイ・オフィス・マスター」、「Photoshop、Illustrator(サーティファイ)」、「日商PC2級」など。現在はCADなどについても教えていけるようになるため、「CADインストラクター認定試験(ユーザ試験とProfessional試験の2つは合格済)」にチャレンジしています。あとPhotoshopやIllustrator、webクリエイターなどの資格は持っていますので、Adobe社の「アドビ認定エキスパート(ACE)」などにも挑戦出来たら良いなと考えています。
これらのスキルアップには、大学時代に情報ネットワーク学科で学んだことがベースになっていますし、“挑戦しよう”という意欲にもつながっていると思います。チャレンジするという姿勢は、大学時代の公開講座から学んだことかも知れませんね。あの頃、公開講座の講師にチャレンジしていなかったら、今の仕事をしていないと思います。仕事をしながら資格取得を続けていくのは大変ですけれど、自分自身が成長しているのを感じることは大きな喜びでもありますね。
これからも、インストラクターとして生徒さん一人ひとりに喜んでもらうために、スキルを高めるためるチャレンジを続けて行きたいと考えています。

情報大の公開講座とは?

ー 人に教えることによって自身も学ぶ!!ー

大学での講義を受け身でなんとなく受講していては卒業してから、いざ社会に出る時に自分が何をしたいのか、何が出来るのか不安でいっぱいになってしまいます。なんとなく学校を卒業し、なんとなく就職してみても「やりがい」を感じることは難しいかもしれません。

情報大の公開講座では教員が担当する講座の他に、学生が主として講師として参加する講座があります。 講師を担当する学生は、講座の内容を組み立てながら市販のテキストは使用せずに自分自身でテキストなどの教材を作成していきます。
人に教えることによって自分も学ぶ。何のために講座が必要なのか。そこで何が学べるのか。そしてそれをどう活かせるのか。一人一人の学生が一生懸命相手の立場に立って「考える」、そして「責任」を持って取り組むことにより、人の役に立つことの喜びを知るだけでなく、その難しさや大切さを学んでいきます。

形あるものに。「苦労感」から「達成感」へ

複数の講座を経験していくにつれ、「考える」ことから「行動する」ことに繋げていけるようになる自身に気付き、自然と自信が芽生えていきます。公開講座には「教職課程」の学生が参加するだけでなく毎年一般の学生、近年では留学生も参加します。
講座に参加することにより準備に追われ苦労し、担当講座当日は緊張もしますが、それが大きければ大きいほど無事に終えることが出来た時の達成感は誰にもわからないほど大きなもの。講義を受けるだけの学校生活では経験できません。

講座では緊張して正直怖かったけれど、
受講者の方たちが温かくて、感謝しています!情報ネットワーク学科4年生 岡和彦さん
平成27年度に学生が講師をした講座の一覧

〈学生の作成したテキスト例〉

多くを経験し社会へ。就職への第一歩!

学校では多くのことを学べますが、社会に出た時に授業や講義で学習したことがそのまま通用するわけではなく、現実は社会に出た時に、そこでもう一度多くを学びながら仕事に携わります。
しかし、多くの若い人達は大学などの高等期間を卒業して社会に出ても自身のイメージしていたものと違う現実とのギャップに早期に挫折を感じ、社会に出ることを厭うような現象が増えてきています。若い新入社員に時間と労力をかけて懇切丁寧に指導教育を行ってくれる会社ばかりではありません。活動参加を通して、ただ受け身に何かを行った感ではなく、能動的に経験し感じることによって社会に出た時に少しでも迷い少なく自身に何が出来るのか、または何をすべきかを実践することは貴重な経験となっていることでしょう。公開講座に参加し講師までやりきった学生は就職も早く、そして自分が希望する職業に決まっています。